合同会社 みらいリラクゼーション企画 事業理念について

 古代中国の思想家孟子の言葉に「至誠にして動かざる者は未だ有らざるなり、不誠にして能く動かす者は未だ有らざるなり」と言う言葉があります。 これは「誠実な心を持って接すれば人の心は必ず動く、不誠実な心を持って人の心を動かせる者はいない」くらいの意味になります。 今から二千四百年くらい昔の人の言葉なのですが、二千四百年前といえば日本ではまだ統一国家が生まれる前、ようやく弥生時代が始まった頃ですから、集落同士が生産物を争って戦争をしていた時代ですし、孟子の生まれた中国も、春秋・戦国時代と言って大国・小国が入り乱れて戦争ばかりしていた時代でした。そんな時代ですから、人々の毎日の生活は安全が保障されている訳ではなく、何かがあればすぐに自分の生存が脅かされる毎日だったのだろうと想像されます。

 そのような環境に生きる人々はどんな考えで行動するのでしょうか。恐らく全ての行動は自分の利益=生存を優先的に考えたものになり、他人を思いやる心は持てなかった、と考えられるのです。そのように考えると、孟子の言っている事は「不誠=利己的な心を改めて、他人に誠実=至誠に接しなさい。そうすれば社会は良くなりますよ」というくらいの意味に解釈できるのではないでしょうか。 それから二千四百年経って文化や文明を発達させたはずの人間ですが、未だに多くの人が自分の欲や利益の事を中心に考え行動しているように見えます。 利益を求めて競争をする、その原理が社会を進歩させた事は事実でしょうが、一方で社会的弱者と呼ばれるような人々たくさん生み出している事もまた事実でしょう。

 世界的に見れば平和で繁栄している日本でも、このような人々がたくさんいます。そして当社の事業領域においてもそういった方が多く働いており、その方々の不安定さは事業そのものの不安定さに繋がり、事業の不安定さは最終的にお客様のご期待にお応えできなくなる最大の要因となる可能性があるのです。 「自己の利益のみを追求する姿勢を改め、他人を思いやる「至誠」の気持ちを持てば、共に働く仲間を笑顔にし、お客様のご期待にも応えられるに違いない」私たちはこのような考えに立って小さな共同体としての会社を作りました。 合同会社みらいリラクゼーション企画に集う者は、他人を思いやる「至誠」の心を持ち、支え合い、助け合って協働し、そうして事業を通じて接するお客様にも「至誠」の心で豊かさと繁栄をお届けする。これが当社の事業理念なのです。       

平成三十年 八月 代表社員 坂 本 裕 二